ゆとりを取り戻すまで

ホワイトシェパード自分で考えさせることが一番!それに手を差し伸べるだけなのです。
ある子がやってきました。相当な悩みを抱えてあったそうで、それから毎週末その子がやってきて心のゆとりを取り戻させ、そして経験豊富で犬らしい子にしようと言うことで、これまでに勘違いしていた問題の再認識をさせることにしました。
そこで観察しながらその子がどのような状態であるかを知っておこうと思い、眺めていたのですが、まず最初に気づいたのが、犬の群れの中でパニックを起こして、何をどうやってよいかも解らず、ただ吠え続けるだけの状態でした。しかし少し慣れ始めたのか、まあ自分なりに動いて水を飲んだりしていました。そして触ろうと手を背中に置いた瞬間、ガッツと歯を当ててきました。試しに名前を呼んでも、まったく無視の状態で、好き勝手な行動と飼い主に対しての要求吠え。しかも、飼い主に対してではなく・・・。これは完全に人間というものを理解していないぞ。明らかに人間を下と覚えてしまっている行動だ。信じられないほどの立場の逆転が完全に起こっていたのです。1歳半くらいの年齢でしたか、巨体の上に大暴走、好き勝手し放題。要求は必ず通すぞ!という1時間でも2時間でも余裕、且つ強烈で果てしなく続く要求吠え。
そしてまったく余裕のない感情。これは確実に犬としての経験不足がはっきりとでていました。
世間をまるっきり知らない子。しかし、そのお陰か、まったくスレていない性格をしており、子犬・成犬に対して牙を剥く行為はまったくせず・・・。ただ、明らかに年齢に似合わない子犬の顔のままの状態でした。
心にゆとりがないため、どう接して良いかも解らず弱気な態度を示す子で、上位の位置にいるオス犬から突進されたり・・・。それでもどうして良いか解らず、ただおどおどするばかりでした。しかし人間に対しての強烈な優位性を示すアピールのすごさには犬を見慣れている私でも、相当驚きを隠せずにいました。あまりにもの酷さに、飼い主さんに対してどのように説明すればよいか、言葉が出てきませんでした。ありのままを伝えると、飼い主さんはおそらくあまりにもショックが大きすぎて落ち込むだろう・・・と。
言葉を選び選びお話ししました。しかしその言葉さえも出てこないほど、目に余るくらいで会話にならなかったことを記憶しています。どこも褒めようがなかったものですから・・・ただ、体の大きさを褒めるくらいで、よくここまで立派に育てられましたね。あまりにもトップレベル過ぎてそれしか言葉が見あたらなかったのです。
ただし、どうやら本来は図太い性格をしているように思える動きを見せ、完全に束縛飼育状態と同じ状況であったことが伺えました。神経質ではなく、ただどうやって感情をはき出して良いのか、それすら理解していませんでした。
こういった子というのは、まるっきり心の成長がストップしたままの状態ですから、まずは当犬舎の犬の群れに慣れさせることから始めました。ただ、あの体を触ったときにする牙を当ててくる行為、これだけはすぐに止めないと、教えようがない。それをまず解決するために、犬の言葉を使ってある方法をおこないました。すると私の立場を理解したのか、私に対してはすぐにその行為をしなくなりました。
毎週毎週通ってこられ、そしてだんだんと思い出したかのように、遊び始めました。まずは子犬の教育係である雑種の小型犬と遊びだして、その小型犬に自分の自信を伝えるマウンティング・・・とは言っても、まあ体の違いからまったくできておりませんが、そうやって徐々に自信を付けていることを実感しました。まあ、ようやく少し心のゆとりができたなと思っておりましたところ、翌週はさらにランクアップして、若く元気の良いメス犬相手に遊ぶようになりました。だんだんと心にゆとりができてきましたので、屋外での体験をと思い、私が散歩させてみました。凄まじいくらいの引っ張り方でした。そして引っ張ることを止めさせながらの散歩で、急に立ち止まり、動こうとしなくなりました。
結構強情でしたが、この行為を止めさせることが、飼い主と愛犬の立場の逆転を行うために、まずはこんな主張をしても、私には絶対に通用しないことを認識させるために、リードで促しながら散歩をしておりました。
凄まじいまでの我が儘ぶりを発揮するこの子に対して、徐々に私の立場をアピールしながらゆっくりと理解させておりました。そうやって徐々に群れの中で過ごすことから始めたのですが、人混みではまるっきり余裕のないことも判り、まずは完全に心にゆとりを持たせるための経験から始めました。
相変わらず犬の群れの中で犬との付き合いにより、自信を持たせ、そして心にゆとりを持たせるべくおこなっておりました。徐々にですが、凄まじい要求吠えの回数が減りだしたころから、だんだんと自分から遊びに誘うようになり、ようやく忘れかけていた犬との付き合い方も思い出したようでした。またこの頃から他のお勉強会参加者のオスの子とケンカをするようになり始めたのですが、まあ、余裕のない者同士ですから、次第と余裕が出てくるようになれば落ち着くだろうと思っていたのです。しかし、中途半端な自信しか付いていなかったため、益々威嚇のし合いをやっていたのですが、この頃からようやく飼い主さんへの意識を高めるために、しっかりと最後まで命令に従わせることをやるようになりました。しかし、まったく聞く耳を持っておらず、そのため、何度も手伝いながら、飼い主の存在をその子に認めさせるように動かないことを学ばさせました。相変わらず飼い主に対しては聞く耳持っていませんでしたが、徐々に犬舎の子に対してマウンティングをするようになり、自信を深め、そのぶん心に余裕ができてきたことを確認しながら、だんだんと落ち着いた行動を取れるようになり、ようやく飼い主さんの言葉を聞く余裕ができていたのです。それまでは心のゆとりと共に遊ぶ楽しさを感じ取り、勝手に遊びたいに走っていましたから、それを飼い主の存在を認めさせるために、まずは座って遊びに行きたがる心を制止させることをやりました。
そして徐々にですが、飼い主さんのことを認めはじめ、呼ぶと反応するまでになりました。
その頃になると柵の中の群れの中に自分から入ってくる余裕もでき、以前までは逃げだそうと必死に引っ張っていたのがなくなり、ようやく犬と遊ぶことに対しての楽しみを持ち、その遊びの中で次第に自信を深めていき、落ち着きが出始めたのでした。やり始めて半年後には、ようやく無事に動物病院にいくことができるようになりました。
先生に聞くところによると、それ以前は絶対に体を触れさせないほど、激しく吠え、威嚇のための噛みつき行為をしていたそうですが、それもなくなり、すんなりと自分から診察室へ行き、そして念願の血液検査が出来るようになりました。
そして翌年になり、本格的にその子の勘違いしている立場の逆転をすべて再認識させることにしました。
これは相当苦労しました。力で遙かに勝っているその子に対し、一人ではどうしようもない飼い主さん。そこで一緒になって人間というものがいかに犬より自信を持っているかを犬の言葉を使ってアピールしておりました。そうやって翌週には更に変化があり、そして翌週には劇的な変化があり、さらに翌週も劇的に変わっていき、そうやって毎週変わっていくその子の仕草・行動を眺めておりました。
そうやっているうちに、もっと劇的な変化を求め、当犬舎の種雄を貸し出しました。
その子はずっと犬の社会で生活し、しっかりと屋外での経験も覚えていまして、女の子と間違えられるほど、おっとりとした子に育っていまして、上位の犬に対してもの凄く遊びが上手な子でしたので、とりあえずその子と一緒に過ごさせてみてはどうかということで、その子との共同生活、多頭飼育が始まったのです。
毎週毎週変わりゆくその子を見ていると、時間が勿体ないため、一気に心の解放と年齢にあわせた自信の持ち方をさせ、それが心の成長を促進し、心にゆとりを持たせること。これが狙いでした。そうやって心にゆとりができると、今度は興奮することなく冷静な判断が出来るようになりますから、一気に飼い主との関係を築かせることを願いおこないました。
そして翌週、素晴らしく変化が見え、余裕が出てきたことを感じ、その変化に飼い主さんと共に喜びを感じていました。そして更に翌週、翌週と変化を見せて、そして一ヶ月後には、自信もみなぎり、非常に心に余裕を持った子に変わり、そしてそれまでの動きと全く異なる、実に堂々とした態度を取り、自信いっぱいの姿勢で、近づいてくる相手を冷静になって余裕を持ってかわし、もう何も気にしない子へと劇的変化をもたらしたのでした。しかも、その心の余裕が当初思っていた以上の余裕を持つようになり、この頃はケンカを売られても威嚇のみで相手をしなくなってきたのです。しかも要求吠えが劇的に少なくなり、けたたましい吠え方が、艶のあるおだやかな要求の仕方になり、明らかに飼い主に対して本気でアピールすることなく気を遣った吠え声に変わったのです。
現在ではとても大人びた、それでいて心優しい穏やかな目になりました。
ゆったりとした動きが巨体を更に一層引き立て、屋外では近づいてくる人に威嚇することなく、勝手に体を触らせるようになりました。それ以前は恐ろしくて誰も近づけなかったのですが、表情が豊かになり、非常に穏やかな目に惹かれるように人が集まりだしてきました。
まだ屋外の経験不足があり、完全とはいっておりませんが、今はその知識の不足のための間違って覚えた認識を正しい認識へと変える事の出来る飼い主と愛犬との関係になりましたので、あとはその子のペースに併せてじっくりと自分で考えさせることに飼い主さんとやっています。
心の余裕とは自分で学んでいき、過ちを正しい情報へ再認識させることが必要です。それには愛犬よりも自信を持っているということを正しく伝えることが重要です。それが犬の言葉を使ったアピールであり、それを認めた愛犬は、今度は逆に人間の言葉(感情)を知ろうとするようになります。そうすれば飼い主として、愛犬に対し、やっていいこといけないことを正しく教える付き合いができるようになるのです。自信を付けることにより、心の成長促しそして広い心を持つゆとりのある穏やかな性格へと犬は変わっていくものです。そのキッカケを与えることが大事です。そして飼い主の事を理解させ、飼い主が伝えたい気持ちを、真剣に自分で考え、そして行動する関係作りがとても大切なのです。この子は飼い主さんの必死な努力のお陰で、実に見違えるほどの変わり様をした子です。誰も経験できないほどの努力とこの子に対しての真剣な愛情が必要だったことでしょう。普通の人には真似できないほど、愛情に満ちた飼い主さんです。
毎週週末にはこの子もやってきます。もしその子に会いたいと思われましたら、ご見学にお越し下さい。
素晴らしい子に成長しています。きっと「ウソだろう!こんな穏やかな子が?」そうおっしゃることでしょう。
飼い主さん自慢の子、そして当犬舎自慢の子ですから、どうそ驚いて下さい。
愛犬の心にゆとりができたため、飼い主さんも心にゆとりを取り戻したことでしょう。
今になって思えば、あの子一人でどうやって良いか解らず悩んでいての行動だったのでしょう。そしてそんな子を、ここで怒ってしまったらいけない。相当我慢されていたそうで・・・。お互いの悩みを解決する犬の言葉の不思議さと・・・、
犬の社会とはそれほどまで、愛犬の性格を変える=犬らしさを取り戻すことのできる素晴らしい社会であり、
そしてその子も経験した「犬の社会性」の素晴らしさを感じてください。但し、経験のない犬は、犬としての基礎がないために、絶対に変わりようがありません。
※その子は今まで見た子の中でも、ほとんどすべての問題を抱えた、超トップクラスの問題児でありましたが、今ではトップクラスの見事な一般家庭の子になっています。

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ソフトバンクのCMでお馴染みの白い犬ホワイトシェパードの専門犬舎として大型犬ホワイトシェパードに拘りを持ち、ホワイトシェパードのスタイルを追求するだけでなく、室内飼育できるような穏やかな性格を持つ仔犬に育てる為に刷込期間を大切に考えております。”ただの白い犬”ではありません!